ラジカル反応を基盤とした高酸化度天然物の収束的合成戦略

• 井上 将行

  東京大学大学院薬学系研究科

• 長友 優典

  東京大学大学院薬学系研究科

• 占部 大介

  富山県立大学工学部生物工学科

書誌事項

タイトル別名

• Construction of the septahydroxylated ABC-ring system of dihydro-β-agarofurans: application of 6-exo-dig radical cyclization

抄録

炭素骨格が高度に酸素官能基化された天然物(高酸化度天然物)は, しばしば強力な生物活性を示すため, 化学生物学的ツールおよび創薬シード・リード化合物として期待されている. 我々は, 極めて複雑な構造を有し, 重要な生物活性を持つ高酸化度天然物の全合成研究に挑んできた. 本稿では, ラジカル反応を基盤とする官能基許容性が高い収束的合成戦略の開発について述べる. 本戦略によって新しい逆合成解析が可能となり, リアノジンやヒキジマイシン誘導体などの高酸化度分子の効率的合成が実現できた.

収録刊行物

• ファルマシア

  ファルマシア 53 (9), 860-864, 2017

  公益社団法人 日本薬学会

キーワード

• 全合成
• 高酸化度天然物
• α-アルコキシ炭素ラジカル
• ラジカル-極性交差反応
• ラジカル-ラジカルクロスカップリング

詳細情報

• CRID: 1390282679476797568
• NII論文ID: 130006038587
• DOI: 10.14894/faruawpsj.53.9_860
• DOI: 10.1039/c7cc00507e
• ISSN: 21897026
• ISSN: 1364548X
• ISSN: 00148601
• ISSN: 13597345
• Web Site: http://pubs.rsc.org/en/content/articlepdf/2017/CC/C7CC00507E
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2017360529
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可