地域社会が中学生の問題行動に及ぼす影響—規範意識の低下が引き起こす学校の荒れに着目した検討—

書誌事項

タイトル別名
  • Neighborhood influences on juvenile delinquency: The examination that paid its attention to a disorder tendency on school caused by the personal norm deteriorating
  • 地域社会が中学生の問題行動に及ぼす影響 : 規範意識の低下が引き起こす学校の荒れに着目した検討
  • チイキ シャカイ ガ チュウガクセイ ノ モンダイ コウドウ ニ オヨボス エイキョウ : キハン イシキ ノ テイカ ガ ヒキオコス ガッコウ ノ アレ ニ チャクモク シタ ケントウ

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抄録

<p>本研究の目的は,地域社会の集合的有能感に焦点を当て,集合的有能感が個人の規範意識を媒介し青少年の問題行動を抑制する個人要因からの検討と,学校荒れ度を媒介する環境要因からの検討,そして,個人要因と環境要因の双方向的影響過程を検討することであった。7校の中学生1,606名を対象に,質問紙調査を行った。その結果,集合的有能感の中でも,「社会的凝集性・信頼」と「コミュニティ協力行動統制」は,規範意識を媒介し,問題行動を抑制する効果が示された。さらに,規範意識は学校荒れ度を媒介する効果も示され,規範意識の低い生徒が集まり相互作用することによって学校荒れ度が高まり,さらに問題行動が増加するという集団レベルでの二次的効果として説明できることが示唆された。今後,青少年の問題行動を抑制するために,地域社会と学校との連携をより深めていく必要性が示唆された。</p>

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