肩甲骨関節窩骨折に対し鏡視下骨接合術を行った3例
この論文をさがす
抄録
【目的】水平骨折を伴う肩甲骨関節窩骨折の3例に対し鏡視下骨接合術を行ったので報告する.<BR>【対象と方法】対象は3例3肩,男性1例,女性2例,受傷時平均年齢は33.3歳で,骨折型はIdeberg 分類typeII,III,Ⅳがそれぞれ1肩ずつであった.手術方法は,後方ポータルから肩甲上腕関節鏡視を行い,骨折部をエレバトリウムなどで整復した後,Neviaser ポータルから螺子を挿入し固定した.<BR>【結果】全例術後3か月で骨癒合が得られた.術後の平均自動可動域は屈曲160度,下垂位外旋75度,内旋第9胸椎であった.<BR>【考察】肩甲骨関節窩骨折に対する手術方法として,近年では鏡視下骨接合の良好な成績が報告されている.本法の利点としては,低侵襲で,関節面の正確な整復位が確認でき,関節内の随伴病変に対する処置が可能なことである.<BR>【結論】肩甲骨関節窩骨折に対する鏡視下骨接合術は,骨癒合,早期の可動域回復に有用である.
収録刊行物
-
- 肩関節
-
肩関節 41 (2), 629-632, 2017
日本肩関節学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282679736755200
-
- NII論文ID
- 130006085947
-
- ISSN
- 18816363
- 09104461
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可