身体症状を呈した思春期男子生徒が自身に成長を感じる過程
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- 織田 邦彦
- 桐蔭学園学園相談室
書誌事項
- タイトル別名
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- The Growth Process of a Male Adolescent Student with Physical Symptoms
- 箱庭とスクイグルとに見られる表現の比較
- Consideration of Expression between a Series of Sandplay and Squiggles
抄録
<p>本論文では,身体症状を呈して学校に行きづらくなっていた思春期の男子生徒との心理療法過程を提示する。思春期男子のクライエントに言語のみで面接を行うことは時として面接の場の緊張感を高める。その場合,クライエントとセラピストが侵入的にならずに,心の交流を行うためのツールが必要である。筆者はツールとして,箱庭とスクイグルを使用した。箱庭において,クライエントと,箱庭に表現されたイメージとのかかわり方が変化していく様子が読み取れた。スクイグルにおいては,セラピストのイメージが先行してクライエントのイメージに影響を与えた。また,スクイグル作品と,絵を描いているクライエント自身とのかかわり方の変化だけでなく,クライエントのイメージ表現そのものに変化が見られた。面接開始時と終盤の面接とを比較したときに,クライエントが自分自身に成長を感じていた。</p>
収録刊行物
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- 箱庭療法学研究
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箱庭療法学研究 30 (1), 31-41, 2017
日本箱庭療法学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204475407104
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- NII論文ID
- 130006120188
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- ISSN
- 2186117X
- 09163662
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可