てんかん発作を指標にして育成された近交系スナネズミの発育, 繁殖について

書誌事項

タイトル別名
  • Breeding and Growth of the Inbred Strain of Seizure Prone Mongolian Gerbil (<I>Meriones Unguiculatus</I>)
  • テンカン ホッサ オ シヒョウ ニ シテ イクセイサレタ キンコウケイ スナネ

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抄録

スナネズミは, いろいろな分野で実験に用いられ, 大変有用な実験動物であるが, その繁殖, 発育に関する報告は少ない。筆者らは, 10年来, てんかん発作形質を選抜目標として, 近交系作出を試みている。その過程で得られた, 繁殖, 発育に関する成績は以下のとおりであった。1.平均寿命は, 雄26±14カ月, 雌27±13カ月であった。2.体重は, 16週齢でほぼ一定に達し, 雄で72±5.69, 雌で62±7.39であった。3.産仔数については, ばらつきがあるが, 平均4.8±1.7であった。4.分娩数は3~10月が多く, これらの時期が繁殖時期と考えられた。5.離乳率は, 約80%であった。6.世代別産仔数には大きな変動は見られなかった。<BR>本研究にあたり, 終始御協力下さった, 本研究所動物室, 岡崎守博, 赤坂佳幸の両氏ならびにタイプを打って下さった岩瀬真子さんに深謝する。

収録刊行物

  • Experimental Animals

    Experimental Animals 36 (1), 83-86, 1987

    公益社団法人 日本実験動物学会

被引用文献 (1)*注記

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