Contribution of ipRGC to the Fluorescent Feeling

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  • 光感受性網膜神経節細胞の蛍光感知覚への影響

Abstract

蛍光は光を吸収して長波長で発光する特性を有しており,一般の反射物体とは異なる独特の蛍光らしさ(以後,蛍光感と称す)を知覚することができる.著者らの先行研究において,蛍光実物体と測色的に等しい画像をモニタ再現しても,再現画像の蛍光感が低下する結果が得られていた.近年,錐体や桿体とは異なる内因性光感受性網膜神経節細胞(以下,ipRGCと称す)が発見され,ipRGCが明るさ知覚に関与する報告がされ始めている.本研究では,ipRGCが蛍光感知覚に及ぼす影響を調べた.実験の刺激には,著者らが開発した分光プロジェクタを利用して,所望の分光分布を有するパッチ画像を生成して用いた.実験では,蛍光感を知覚し易い緑色の分光分布を基準として,ipRGCの吸収率のみを変化させて三刺激値は等しい刺激(ipRGC刺激)と,スペクトルの形状は変化させずにパワーのみを変化させた刺激(Light flux刺激)を,中心視と周辺視により恒常法で評価した.実験の結果,Light flux刺激の相対刺激量の変化に対して蛍光感の変化はほとんど見られなかったが,ipRGCの相対刺激量が大きいほど,蛍光感知覚が向上することが確認された.さらに,ipRGCの密度が高い周辺視の方が,中心視よりも顕著な結果が得られた.

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390001204654576000
  • NII Article ID
    130006161934
  • DOI
    10.15048/jcsaj.41.3__26
  • ISSN
    2189552X
    03899357
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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