駿河海岸における津波越流に対して粘り強い堤防構造に関する実験的研究

  • 犬飼 一博
    国土交通省中部地方整備局静岡河川事務所 海岸課
  • 栗山 康弘
    国土交通省中部地方整備局静岡河川事務所 海岸課
  • 佐藤 愼司
    東京大学 工学系研究科社会基盤学専攻
  • 加藤 史訓
    国土技術政策総合研究所 河川研究部海岸研究室
  • 水谷 法美
    名古屋大学大学院 工学研究科土木工学専攻
  • 原田 賢治
    静岡大学 防災総合センター
  • 神保 正暢
    (株)建設技術研究所 東京本社河川部海岸・港湾室
  • 岩佐 隆広
    (株)建設技術研究所 東京本社水理センター
  • 福田 晃正
    (株)建設技術研究所 東京本社河川部海岸・港湾室

書誌事項

タイトル別名
  • EXPERIMENTAL STUDY OF STRUCTURES FOR COASTAL DIKE RESILIENT TO TSUNAMI OVERFLOW IN SURUGA COAST
  • スルガ カイガン ニ オケル ツナミエツリュウ ニ タイシテ ネバリズヨイ テイボウ コウゾウ ニ カンスル ジッケンテキ ケンキュウ

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抄録

海岸堤防と背後の盛土が一体となり設計津波を超える津波に対して減災効果を発揮するために必要な海岸堤防の粘り強い構造及び整備効果の検討を行った.堤防の「天端保護工+裏法被覆工+裏法尻部保護工」の改良と設計津波の水位以下の盛土により仙台湾南部海岸での想定と同等の機能(破堤遅延時間3~5分程度)が確保できることを明らかにした.さらに,「レベル2津波が越流する形状の盛土」の場合,越流後でも現況堤防高以上の盛土高が確保される可能性が高いことを確認した.また,「越流しない形状の盛土」の場合,堤防の損壊や盛土機能への影響が生じる可能性は低く,海岸保全施設として改良する範囲が津波にさらされる天端保護工のみの整備で効果を発揮できることを確認した.

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参考文献 (4)*注記

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