図記号における画材選択法の分類

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タイトル別名
  • Classification of Image Contents' Selection Methods in Graphic Symbols

抄録

<p> 本稿は図記号の分かりやすさの根底となる,表示概念と画材との関係に着目し,記号論と比喩の視点から,図記号の記号化過程を分析し,図記号の画材選択法の分類を試みた。結果として,①図記号の表示概念と画材との関係は記号内容と記号表現との関係であり,模写で表す図記号,比喩で表す図記号,象徴化で表す図記号に分類できる。②比喩で表す図記号は,隠喩,提喩,換喩の記号化過程にならって,類似する事物への置換で表す図記号(隠喩図記号),カテゴリー順序の置換で表す図記号(提喩図記号),近接する事物への置換で表す図記号(換喩図記号)に分類できる。③近接する事物への置換で表す図記号では,事例における表示概念の意味属性と画材の意味属性の分析から,行為の一般概念を特定の行為の画材に置換して表す図記号,特定の行為の概念を具体物の画材に置換して表す図記号,場所の概念を行為の画材に置換して表す図記号,場所の概念を主体の画材に置換して表す図記号,場所の概念を具体物の画材に置換して表す図記号の5つに分類できた。</p>

収録刊行物

  • デザイン学研究

    デザイン学研究 55 (5), 5_1-5_8, 2009

    一般社団法人 日本デザイン学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205412232192
  • NII論文ID
    130006195404
  • DOI
    10.11247/jssdj.55.5_1
  • ISSN
    21865221
    09108173
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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