沖縄県南大東島の石筍に記録された完新世中期における気候変動
-
- 大嶺 佳菜子
- 琉球大学
-
- 植村 立
- 琉球大学
-
- 眞坂 昂佑
- 琉球大学
-
- 浅海 竜司
- 琉球大学
-
- Chuan―Chou Shen
- Dept. of Geosci., National Taiwan University
書誌事項
- タイトル別名
-
- The climate changes in a mid-Holocene stalagmite from Minami Daito, Okinawa
抄録
<p> 日本においてはウラン濃度の低さからU/Th年代を適用できる石筍試料は少なく、完新世を含む石筍のデータには数百年の年代誤差がある (Sone et al., 2013)。そこで、本研究ではU/Th年代法によって絶対年代を決定することができると予測される沖縄県南大東島の石筍 (HSN1、全長246 mm) の年代測定と炭酸カルシウム、流体包有物の同位体比測定を行い、降水同位体比変動の復元を行った。試料のU/Th年代は、国立台湾大学で18点測定した。HSN1はウラン濃度が高く、232Th濃度が低いためにU/Th年代が高精度に決定できた。年代は6000±62から7362±44年であり、年代モデルは全長にわたって±60年の精度で決定することができた。成長速度は比較的早く(180μm/yr)、連続的に成長していた。</p>
収録刊行物
-
- 日本地球化学会年会要旨集
-
日本地球化学会年会要旨集 64 (0), 96-, 2017
一般社団法人日本地球化学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001205736527232
-
- NII論文ID
- 130006198842
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可