森林大気エアロゾルにおける脂肪族第二級アルコールの検出

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タイトル別名
  • Identification of secondary fatty alcohols in atmospheric aerosols at two different forest sites

抄録

<p>脂肪族アルコールはこれまで、高等植物に由来するワックス成分等として様々な地球化学的試料において分析されているが、大気中においては観測例が極めて限られている。植物から直接放出されるPrimary Biological Aerosol Particles(PBAPs)の起源指標として、その有用性などを実大気から明らかにすることは重要である。本研究では、2か所の国内森林サイトにおいて通年で取得した大気エアロゾル試料を用い、5つの脂肪族第二級アルコールを新たに検出・同定した。脂肪族第二級アルコール濃度は春季に最大を示す明瞭な季節変動を示し、その変動はスクロース(花粉等の起源指標)と類似していた。過去に報告例のあるバイオマス燃焼由来とされる一部の脂肪族アルコール以外に、脂肪族第二級アルコールが植物ワックス由来のPBAPsとして放出されていることが示唆された。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680713240192
  • NII論文ID
    130006198845
  • DOI
    10.14862/geochemproc.64.0_89
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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