セツキシマブ＋FP併用療法が奏効し根治を目指した手術が可能になった症例

DOI Web Site 被引用文献2件 参考文献12件
  • 鳴瀬 智史
    長崎大学大学院医歯薬学総合研究科展開医療科学講座口腔腫瘍治療学分野
  • 柳本 惣市
    長崎大学大学院医歯薬学総合研究科展開医療科学講座口腔腫瘍治療学分野
  • 川北 晃子
    長崎大学大学院医歯薬学総合研究科展開医療科学講座口腔腫瘍治療学分野
  • 六反田 賢
    長崎大学大学院医歯薬学総合研究科展開医療科学講座口腔腫瘍治療学分野
  • 大谷 昇平
    長崎大学大学院医歯薬学総合研究科展開医療科学講座口腔腫瘍治療学分野
  • 梅田 正博
    長崎大学大学院医歯薬学総合研究科展開医療科学講座口腔腫瘍治療学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Cetuximab＋FP therapy may enable radical resection of metastases in patients with tongue small cell carcinoma

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抄録

今回われわれは，切除困難な舌小細胞癌頸部リンパ節転移に対し，セツキシマブ＋FP併用療法施行後，局所切除が可能となった1例を経験したので報告する。<br>患者は74歳男性。右側舌と右顎下部の腫瘤形成を主訴に当科を受診した。画像検査で内頸動脈を広範囲に取り巻く右ルビエールリンパ節転移があり，切除困難例と判断し，セツキシマブ＋FP併用療法を施行した。<br>全身療法施行後，左側根治的頸部郭清術変法，下顎区域切除を含む腫瘍切除術に加え，咽頭後リンパ節郭清を施行した。術後はS-1併用放射線療法を施行したが，術後9ヶ月で頸部および肺に腫瘤性病変がみられたため，頸部腫瘤の切除術を施行し，小細胞癌の確定診断を得た。姑息的化学療法を施行するも奏効せず，術後1年7ヶ月に永眠となった。

収録刊行物

  • 頭頸部癌

    頭頸部癌 43 (3), 377-382, 2017

    日本頭頸部癌学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (12)*注記

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