拡大肝左葉切除を行った破裂性肝原発粘液性嚢胞腫瘍の1例

DOI Web Site Web Site 参考文献8件
  • 濱田 由紀
    鹿児島大学腫瘍学講座消化器・乳腺甲状腺外科学
  • 又木 雄弘
    鹿児島大学腫瘍学講座消化器・乳腺甲状腺外科学
  • 迫田 雅彦
    鹿児島大学腫瘍学講座消化器・乳腺甲状腺外科学
  • 飯野 聡
    鹿児島大学腫瘍学講座消化器・乳腺甲状腺外科学
  • 上野 真一
    鹿児島大学臨床腫瘍学講座
  • 夏越 祥次
    鹿児島大学腫瘍学講座消化器・乳腺甲状腺外科学

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Perforated Mucinous Cystic Neoplasm Originated from the Liver Resected by Extended Left Hemihepatectomy
  • 症例 拡大肝左葉切除を行った破裂性肝原発粘液性囊胞腫瘍の1例
  • ショウレイ カクダイ カン サヨウ セツジョ オ オコナッタ ハレツセイ カン ゲンパツ ネンエキセイノウホウシュヨウ ノ 1レイ

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抄録

症例は64歳の女性で，腹部CTで偶然発見された径10cm大の肝嚢胞性腫瘍の精査・治療目的で当科に紹介された．画像検査により，肝粘液性嚢胞腫瘍（mucinous cystic neoplasm of the liver;以下，肝MCN）と診断され，根治手術を予定した．手術待機中に腫瘍破裂をきたし，軽度腹痛と炎症反応・腹水を認めたが，バイタルに著変なく，保存的に経過観察を行った．破裂日から14日目に拡大肝左葉切除を行った．腹水はなく，明らかな腹膜播種巣は認めなかった．最終病理診断にて，mucinous cystadenocarcinoma of the liverの診断であった．現在術後1年経過し，再発転移の所見なく経過良好である．肝MCNの破裂の報告は本症例を含め5例報告があるが，腫瘍径は10cm以上であり，根治切除が行われていた．腹膜播種再発の報告は認めなかった．

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参考文献 (8)*注記

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