生体内で働く分子ロボットの実現へ:情報媒体としてのDNA分子とDNAコンピューティング

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タイトル別名
  • Toward the construction of molecular robots working in vivo: DNA computing using DNA molecule as information media
  • セイタイナイ デ ハタラク ブンシ ロボット ノ ジツゲン エ : ジョウホウ バイタイ ト シテ ノ DNA ブンシ ト DNA コンピューティング

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抄録

<p>本稿では,近年,研究が発展している「分子ロボティクス(分子ロボット工学)」について,基礎から最新の動向まで解説する。分子ロボットは,情報分子DNAを利用したナノテクノロジーであるDNAコンピューター・DNAメモリー・DNAナノ構造形成等の生体分子情報技術を基礎にしており,生体内での計算や,診断・治療,人工細胞構築,大容量分子メモリー,脳型コンピューター開発などへの応用が期待されている。DNAにあまり触れたことのない読者を想定し,本分野を理解するために必要なDNAナノテクノロジーやDNAの塩基配列設計の基礎を簡潔に説明した後,最近の注目研究の動向に加え,われわれの研究グループが近年研究を進めている,DNA分子とマイクロ水滴を利用した,細胞型分子ロボット(人工細胞)の構築を詳しく解説する。</p>

収録刊行物

  • 情報管理

    情報管理 60 (9), 629-640, 2017

    国立研究開発法人 科学技術振興機構

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