クラゲの触手の最適ハッシュ配列
書誌事項
- タイトル別名
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- Optimal hash arrangement of tentacles in jellyfish
抄録
<p>一見すると,だらだらしたクラゲの触手は、いい加減に並んでいるようにみえる.しかし、実はよく観察すると、触手の配列と発生の順序には数学的な規則性が隠されていることが、ちょうど百年前に日本の研究者により(日本語で)最初に指摘され、六十年前に別の日本人研究者らにより確認されている。しかし現在この事実は世界的にまったく知られていない.当然理由は謎のままとなっている.本講演では,この興味深い事実を紹介するとともに,触手のこの配列が,実際にクラゲにとって最適な配列であり,したがってこれが進化による結果として理解できることを理論的にしめす.興味深いことに,この最適配列は,コンピュータ検索アルゴリズムでフィボナッチハッシングとして知られるデータ配列方法と同じ物である.実質的に植物の葉の配列(葉序)と類似の現象のため,収れん進化の新しい例とみることができる.</p>
収録刊行物
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- 日本物理学会講演概要集
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日本物理学会講演概要集 71.2 (0), 2985-2985, 2016
一般社団法人 日本物理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205960651136
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- NII論文ID
- 130006245836
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- ISSN
- 21890803
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可