頭頸部がん患者への緩和ケアの問題点

DOI
  • 下山 恵美
    東京慈恵会医科大学麻酔科学講座緩和ケア診療部
  • 吉村 萌子
    東京慈恵会医科大学麻酔科学講座緩和ケア診療部
  • 久保田 敬乃
    東京慈恵会医科大学麻酔科学講座緩和ケア診療部
  • 下山 直人
    東京慈恵会医科大学麻酔科学講座緩和ケア診療部

Abstract

<p> 頭頸部がん患者に対する緩和ケアは現在でも困難であるとされている。 その理由として, 腫瘍によって感覚神経が圧迫されて起こる神経障害性疼痛の発生頻度が高く, 治療が難しい痛みの存在だからである。 そして, 外科手術などの治療に伴う外見の変貌や発声障害にともなうコミュニケーション障害など, 痛みだけでなく心理的な苦痛を伴うことが多いことなどにより, 全人的な苦痛緩和を必要とするからである。 それらに対しては, 耳鼻咽喉科主治医を中心として, 緩和ケア医, 精神腫瘍医, 看護師, 薬剤師などからなる緩和ケアチームによる緩和ケアが, 入院, 外来, 在宅のどの分野においても適切に行われる必要がある。</p>

Journal

  • JIBI INKOKA TEMBO

    JIBI INKOKA TEMBO 59 (6), 306-311, 2016

    Society of Oto-rhino-laryngology Tokyo

Related Projects

See more

Details 詳細情報について

  • CRID
    1390001204951765248
  • NII Article ID
    130006250552
  • DOI
    10.11453/orltokyo.59.6_306
  • ISSN
    18836429
    03869687
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • Abstract License Flag
    Disallowed

Report a problem

Back to top