Pazopanib 400mgが奏効した骨盤平滑筋肉腫の一例

この論文をさがす

抄録

PazopanibはVEGFR,PDGFおよびc-kitに対するマルチターゲットのチロシンキナーゼ阻害薬である.本邦では2012年9月に悪性軟部腫瘍に対して承認された.投与方法は1日1回800mgを食事の1時間前または食後2時間以降に経口投与する.海外の固形がん患者を対象とした第 Ⅰ 相臨床試験において50~2000mgの複数の投与用量・用法が検討された結果,800mgの1日1回投与が選択された9).しかし有害事象によって中止,減量が余儀なくされる例が散見され,一方,減量しても臨床効果の得られる患者も存在する.即ち,日本人における有効血中濃度を満たす適切な用量が確立されているとはいい難い.今回我々は,Pazopanib400mgが奏効した骨盤平滑筋肉腫の一例を経験したので報告する.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ