「小さな拠点」が有する多義性と「コンパクト+ネットワーク」政策がもたらすパラドクス

  • 山根 優生
    中央復建コンサルタンツ(株) 鉄道系部門地下鉄グループ
  • 森本 瑛士
    筑波大学大学院 システム情報工学研究科
  • 谷口 守
    筑波大学大学院 システム情報系 社会工学域

書誌事項

タイトル別名
  • PARADOX BROUGHT FROM VARIOUS MEANINGS OF “COMPACT VILLAGES” AND “COMPACT PLUS NETWORK” POLICY

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抄録

国土計画における「コンパクト+ネットワーク」政策の下,非都市部における生活の持続可能性を担保するために始まった小さな拠点形成に対し,選定の統一的基準は政府から未だ示されていない.本研究は客観的な小さな拠点選定を可能とするため,その選定手法を提案した上で,小さな拠点選定の試行を行った.その結果,選定基準に施設立地等「モノ」に加え住民活動等「コト」を採用する可能性を示した上で,選定基準の違いが小さな拠点選定結果を変化させ施設立地や機能の面で多義性を生じさせることを明らかにした.特に「交通ネットワーク」に着目するとその改善が全ての小さな拠点に福音をもたらすのではなくむしろ選別が進むという,「コンパクト+ネットワーク」政策上のパラドクスの存在可能性を指摘した.

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