1粒子蛍光イメージングによる高精度がん組織診断法

DOI
  • 権田 幸祐
    東北大学大学院医学系研究科医用物理学分野
  • 中野 寧
    コニカミノルタ(株)ヘルスケア事業本部バイオヘルスケア事業部商品開発部

この論文をさがす

抄録

がん手術後の回復の見込み(予後)や抗がん剤の効果(薬効)の評価は,生検や手術で摘出した組織に存在するがん細胞の形態や性状を病理診断することで行われる.がんの性状診断では,がんの発症や進展に関わるマーカータンパク質の発現量を免疫組織化学法で調べる.しかし酵素反応に依存した免疫組織化学法は,定量性や感度に課題があり,予後や薬効を診断する上で十分とは言えなかった.我々はこの課題を解決すべく,蛍光ナノ粒子を検出プローブに用いた新たな方法を開発し,既存法よりも格段に高精度な診断技術開発に成功した.本稿では1粒子蛍光イメージングによるがん組織診断法を紹介する

収録刊行物

  • ファルマシア

    ファルマシア 54 (1), 36-40, 2018

    公益社団法人 日本薬学会

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ