製パン品質における<i>Glu-B1</i>,<i>Glu-B3</i>および<i>Wx-B1</i>遺伝子の効果

  • 中道 浩司
    北海道立総合研究機構農業研究本部中央農業試験場
  • 阿部 珠代
    北海道立総合研究機構農業研究本部中央農業試験場
  • 粕谷 雅志
    北海道立総合研究機構農業研究本部北見農業試験場
  • 神野 裕信
    北海道立総合研究機構農業研究本部北見農業試験場

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of <i>Glu-B1</i>, <i>Glu-B3</i> and <i>Wx-B1</i> Alleles on the Bread-making Quality Examined by Using Near Isogenic Lines
  • 製パン品質におけるGlu-B1,Glu-B3およびWx-B1遺伝子の効果
  • セイパン ヒンシツ ニ オケル Glu-B1,Glu-B3 オヨビ Wx-B1 イデンシ ノ コウカ

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抄録

<p>Glu-B1b, i) とGlu-B3i, g) およびWx-B1a, b) の8タイプの準同質遺伝子系統を用いて,製パン性に及ぼす遺伝子型の効果を検討した.Glu-B1iおよびGlu-B3gを同時に保持した系統は,SDS沈降量が多く,ミキシング時間が長く,パン比容積が大きかった.また,Glu-B3g型の系統は,Glu-B3i型の系統よりもパンクラムの弾力が大きかった.Wx-B1b型の系統はパンのクラムが柔らかく,焼成後の老化程度も小さい傾向があったが,弾力性が少ない傾向であった.また,Wx-B1b型の系統は,Glu-B1bを同時に保持した場合,パン比容積が小さかった.以上から,パンのクラムを柔らかくして老化を遅延させるにはWx-B1b,パンクラムに弾力性を付加する場合にはWx-B1aおよびGlu-B3gの導入が有効と考えられた.また,生地物性が弱い系統の改良においては,パン比容積の向上のためにGlu-B1iおよびGlu-B3gの同時導入が有効と考えられた.</p>

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参考文献 (21)*注記

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