09方−10−口−15 日本サッカー協会における一貫指導システムの構築に関する事例的研究

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タイトル別名
  • 日本サッカー協会指導者養成サブダイレクターの語りを手掛かりに

抄録

<p> 2000年、文部科学省は各競技団体に一貫指導システムを構築させ、国際競技力を向上させることを求めた。本研究では、日本サッカー協会(以下JFA)の一貫指導システムの構築過程とそれを推進させた要因について、構築の渦中にいた当事者へのインタビューを通して事例的に明らかにすることで、他の競技団体がより良い一貫指導システムを構築する際に有用となる知見を得ることを目的とした。JFAの一貫指導システムの構築に20年間携わり、現在、指導者養成サブダイレクターを務めているN氏に対し、一貫指導システムの構築過程、狙い、問題点について半構造化インタビューを行い、語りの内容を質的に分析した。その結果、JFAの一貫指導システムは、強化、育成、指導者養成を担当する組織の連携の推進、指導者養成制度の充実、現場の指導者の意識改革といった過程を経て構築されたことが明らかとなった。また、構築を推進させた要因として、①変革型のリーダーシップの発揮、②組織間のコミュニケーションの増加、③地域のトレセンコーチとインストラクターとの信頼関係の形成、④有名指導者による指導者養成制度の評価、⑤W杯初出場の5つが示された。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680788109440
  • NII論文ID
    130006351951
  • DOI
    10.20693/jspehss.68.212_3
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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