11教−09−口−34 小学校低学年のゲーム領域における運動有能感を高める3つの手立ての有効性の検討

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タイトル別名
  • 小学校1年生の鬼遊び単元を対象に

抄録

<p> 生涯にわたって運動を継続的に行うためには、内発的な動機づけが必要であり、そのためには「運動有能感」が重要である。そこで本研究では、小学校1年生の「鬼遊び」単元において運動有能感を高めるための3つの手立て(①教材の工夫、②仲間との関わり、③教師による関わり)を適用することで運動有能感を高めることができるかを検討することを目的とした。2015年2月~3月にかけて群馬県F小学校1年生3クラスを対象に8時間実施した。運動有能感の変容をみるために「低学年用運動有能感測定尺度(岡澤ら,2001)」を適用した結果、上位群は3因子いずれも高い値で維持された。下位群は「身体的有能さ・受容感」において単元後に有意な向上がみられた。手立ての有効性を検討するために、①工夫された教材における課題の成功率(鬼ゾーンを通過できた割合)をみると約90%であり、多くの成功体験を保障できていた。②チームの仲間と積極的に関わり合う姿がみられ、③教師からの多くの肯定的なフィードバックによって子どもたちは意欲的に取り組んでいた。これらにより、3つの手立ては十分に機能させることで運動有能感の維持・向上に有効であるといえる。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205812511488
  • NII論文ID
    130006352130
  • DOI
    10.20693/jspehss.68.265_1
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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