1950 年代から2000 年代までの中国における洗剤関連リスク情報の変遷

DOI Web Site オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • Transition of Information on Risk of Detergents in China from the 1950s to the 2000s
  • 1950ネンダイ カラ 2000ネンダイ マデ ノ チュウゴク ニ オケル センザイ カンレン リスク ジョウホウ ノ ヘンセン

この論文をさがす

抄録

<p>1950 <tt>年代から</tt>2000 <tt>年代までの中国の洗剤のリスク情報を分析した.文献情報サイト</tt>CNKI <tt>にて「洗剤」(洗</tt>涤剂<tt>)をキーワードとしてヒットした</tt>65546 <tt>件の文献からタイトルと要旨内容から</tt>366 <tt>件を抽出して情報を収集した.そして皮膚関連毒性,蛍光増白剤,環境ホルモン,哺乳類毒性試験関連の人体毒性,哺乳類以外の生物の毒性試験関連の人体毒性の</tt>5 <tt>つの論点別に情報を整理して考察した.その結果,中国では当初,化学物質有害説の割合は少なかったが,</tt>1990 <tt>年以降は多くなったことが分かった.また,環境ホルモン問題は</tt>1997 <tt>年に世界的に注目された後に,中国では徐々に注目されるようになった.その他,時間と共に合成洗剤否定情報が徐々に増えてきた経緯が確認できた.日本との歴史的な比較を年表で比較した結果,中国のリスク情報は,日本など国外の洗剤に関するリスク情報の影響を受けているものが多いとともに,中国での情報データの更新速度の遅延で情報の影響にタイムラグがあることが明らかとなった.</tt></p>

収録刊行物

  • 繊維製品消費科学

    繊維製品消費科学 59 (2), 123-130, 2018

    一般社団法人 日本繊維製品消費科学会

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ