Ecoregionの概念に基づく底生動物相及び物理環境による河口域の類型化

  • 厳島 怜
    九州大学 持続可能な社会のための決断科学センター
  • 吉川 寛朗
    九州大学大学院 工学府都市環境システム工学専攻
  • 島谷 幸宏
    九州大学大学院 工学研究院環境都市部門

書誌事項

タイトル別名
  • CLASSIFICATION OF RIVER ESTURIES USING PHYSICAL ENVIRONMENT AND BENTHIC FAUNA BASESD ON ECOREGION CONCEPT
  • Ecoregion ノ ガイネン ニ モトズク テイセイドウ モッソウ オヨビ ブツリ カンキョウ ニ ヨル カコウイキ ノ ルイケイカ

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抄録

河口域の保全,修復のためには,対象とする場の潜在的な生物相やハビタットを把握する必要がある.本研究は,河口域保全のための基礎的な情報として,全国一級河川の河口域を対象に,底生動物の生物地理に基づくEcoregionを設定し,同一Ecoregion内で物理指標による河口域の類型化を行った.底生動物相の類似度から日本の河口域は,日本海,太平洋,西南海の3つのEcoregionに区分された.また,各Ecoregionの指標種と関係の強い物理環境要因として,波浪,潮汐,河川のエネルギーを代表する指標が選択された.これらの指標を用い日本の河口域を9つの河口タイプに分類した.同一分類に属する河口域は潜在的な生物相とハビタットが相同とみなせるため,分類結果は河川生態系保全の基礎単位となりうる.

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参考文献 (12)*注記

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