土壌汚染対策法改正と土壌汚染・地中障害物をめぐる判例について

  • 阪井 雅洋
    いであ株式会社 廃棄物・土壌汚染対策事業部

書誌事項

タイトル別名
  • Revision of Soil Contamination Countermeasures Act and Case Concerning Soil Contamination and Underground Obstacles
  • ドジョウ オセン タイサクホウ カイセイ ト ドジョウ オセン ・ チチュウ ショウガイブツ オ メグル ハンレイ ニ ツイテ

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抄録

<p>土壌汚染の特徴は,①汚染の対象が大気や水のような公共財ではなく,私有財である土地であること,②発生源対策を講ずれば汚染が解消する大気汚染や水質汚濁と異なり,一度生じた汚染を除去,浄化しない限り蓄積し続けるストック型の汚染であること,③汚染が存在しても摂取経路を遮断すれば健康被害のおそれがないという点がある。このため,土壌汚染は典型7公害の一つでありながら,法制化にあたっては,土壌汚染対策の実施要件や実施主体等について様々な課題があり,経済活動を阻害,生活基盤を揺るがすことなくどのような対策技術で安全を確保するかの検討などに時間を要した経緯がある。</p><p>本稿では,平成14年の法制定,平成21年の改正法を通じて浮かび上がってきた課題と,平成29年5月に公布された改正法の主な改正点の概要について紹介する。</p>

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 71 (12), 1413-1421, 2017

    紙パルプ技術協会

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