Anammoxと部分亜硝酸化を活用する単一槽での窒素除去法(SNAP)における汚泥の特性

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  • Characterization of Sludge from Single-Stage Nitrogen Removal Using Anammox and Partial Nitritation (SNAP)
  • Characterization of sludge from single-stage nitrogen removal using Anammox and partial nitritation

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抄録

Anammoxと部分亜硝酸化を活用する単一槽での窒素除去法(SNAP法)の処理の再現性と安定性を連続処理試験にて検討した。35℃,pH7.5~7.8,曝気量0.06~0.10vvm,合成浸出水の流入窒素容積負荷量0.6kg-N/m3/dという条件下において60日間連続運転をおこない,NH4-N変換率89.2±6.2%,T-N除去率76.3±7.2%という結果を得た。汚泥生成速度は0.045 mg-VSS/mg-Nと低い値となった。SNAP汚泥の粒径は主に420~550μmに分布しており,網状アクリル性繊維担体の内部に集合する傾向を示している。汚泥のアンモニア酸化活性は,好気状態で430~610mg-N/g-VSS/d,嫌気状態で32~51mg-N/g-VSS/dだった。アンモニア酸化菌と亜硝酸酸化菌はそれぞれ,107~109MPN/g-VSS,106MPN/g-VSSの割合で検出された。SNAP汚泥のDNA分析によりSNAP汚泥には3種類の細菌が存在し,アンモニア酸化菌はNitrosomonas europaeaに,亜硝酸酸化菌はNitrospira sp.に,anammox菌はKU2,KSU-1にそれぞれ相同性を有していることが明らかになった。これらの細菌は動的平衡状態で存在しており,運転条件を変化させることでその平衡状態が変化することが示唆された。

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