三重県志摩半島,秩父累帯北帯白木層群の泥岩から得られた中期ジュラ紀放散虫化石と地質対比

書誌事項

タイトル別名
  • Geologic correlation and Middle Jurassic radiolarian fossils from mudstone of the Shiraki Group within the Northern Belt of the Chichibu Composite Belt in the Shima Peninsula, Mie Prefecture, Southwest Japan
  • ミエケン シマハントウ,チチブルイタイ ホクタイ シラキソウグン ノ デイガン カラ エラレタ チュウキ ジュラキ ホウサンチュウ カセキ ト チシツ タイヒ

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抄録

<p>志摩半島の秩父累帯北帯の南東部に分布する白木層群の泥岩から放散虫化石を初めて見出した.Minutusolla cf. micheleiStriatojaponocapsa synconexaなどの放散虫化石群集から,本層群の泥岩は中期ジュラ紀のバッジョシアン期~バトニアン期前半に堆積したことが判明した.本層群の南西延長部には,これまで黒瀬川帯の白滝層群が分布するとされていた.しかし,両層群の境界域を調査・研究した結果,岩相・地質構造・微化石年代の共通性が認められ,少なくとも本研究地域では白滝層群は北帯の白木層群に統合できる.それは,北帯と黒瀬川帯の境界が従来の見解よりも南に位置することを意味する.日本列島における秩父累帯北帯の基準ユニットである上吉田ユニット・住居附ユニット・遊子川ユニットの岩相と陸源性砕屑岩年代を整理・比較した結果,白木層群は上吉田ユニットに対比できる蓋然性が高い.</p>

収録刊行物

  • 地質学雑誌

    地質学雑誌 123 (12), 1015-1033, 2017-12-15

    一般社団法人 日本地質学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (33)*注記

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