胸部単純X線写真や胸部CTで見いだせなかった気道異物の1例

DOI
  • 中野 寛之
    公立置賜総合病院内科 山形大学医学部内科学第一（循環・呼吸・腎臓内科）講座
  • 井上 純人
    山形大学医学部内科学第一（循環・呼吸・腎臓内科）講座
  • 小坂 太祐
    公立置賜総合病院内科
  • 平間 紀行
    公立置賜総合病院内科
  • 稲毛 稔
    公立置賜総合病院内科
  • 五十嵐 朗
    山形大学医学部内科学第一（循環・呼吸・腎臓内科）講座
  • 柴田 陽光
    山形大学医学部内科学第一（循環・呼吸・腎臓内科）講座

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Bronchial Foreign Body Undetected on Chest Radiograph and Chest Computed Tomography Scan

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抄録

<p>背景．歯科異物の種類によっては胸部単純X線写真や胸部CTで指摘しづらい場合もある．症例．80歳女性．近医歯科で処置中に歯科材料が口腔内に落下し行方不明となった．その後咳嗽が続いたが，胸部単純X線写真，胸部CTでは明らかな異物を認めなかった．現病歴より気道異物を疑い，気管支鏡により歯冠補綴物を摘出した．結語．歯科受診後の遷延する咳嗽ではX線透過性の気道異物を鑑別診断に挙げ，気管支鏡検査を行うべきと考えられた．</p>

収録刊行物

  • 気管支学

    気管支学 40 (2), 150-153, 2018

    特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会

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