クラミジア感染による小腸腸閉塞の1例

書誌事項

タイトル別名
  • Small Bowel Obstruction Caused by <I>Chlamydia Trachomatis</I> Infection
  • 症例 クラミジア感染による小腸腸閉塞の1例
  • ショウレイ クラミジア カンセン ニ ヨル ショウチョウ チョウ ヘイソク ノ 1レイ

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抄録

症例は23歳の女性で,腹痛を主訴に当院を受診した.腹部CTで骨盤内に小腸の拡張を認めたため,小腸腸閉塞と診断し保存的加療を開始したが,入院翌日も腹痛と嘔吐が持続したため,絞扼性腸閉塞を疑い腹腔鏡下手術を行った.骨盤内にviolin string様の線維性索状物を認め,その間隙に小腸が嵌まり込み狭窄していたため,線維性索状物を切離して狭窄を解除した.以上の手術所見と術後1日目に測定した血清クラミジアIgGが抗体陽性であったことから,クラミジア感染による小腸腸閉塞と診断した.女性の腸閉塞の診断にあたっては,クラミジア感染によるものを鑑別に加えるべきである.

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