盛土内の性状把握に対する表面波探査の適用性

• 川尻 峻三

  北見工業大学・工学部地球環境工学科

• 川口 貴之

  北見工業大学・工学部地球環境工学科

• 橋本 聖

  寒地土木研究所・寒地地盤チーム

• 田中 悠暉

  北見工業大学・大学院社会環境工学専攻

• 中村 大

  北見工業大学・工学部地球環境工学科

• 山下 聡

  北見工業大学・工学部地球環境工学科

書誌事項

タイトル別名

• Application for Surface-Wave Method to property of embankment

抄録

本文では，締固め度を変化させて構築した2つの試験盛土の竣工直後のS波速度(V_S)分布と乾燥密度の関連性に加えて，降雨前後でのV_S分布の変化を比較することで盛土の健全評価に対する表面波探査の適用性を検討した。その結果，乾燥密度の分布と表面波探査から得られたS波速度分布は良く整合した。また，降雨による雨水浸透によって飽和度が上昇した低密度盛土では，降雨後にV_Sが顕著に低下した。得られた結果から，表面波探査より得られるV_Sによって盛土内性状の変化を推定可能であり，盛土の地盤性状把握に対する初期調査として表面波探査は適用可能であることを確認した。

収録刊行物

• 地盤工学ジャーナル

  地盤工学ジャーナル 13 (1), 61-74, 2018

  公益社団法人 地盤工学会

キーワード

• 盛土
• 表面波探査
• S波速度
• 降雨浸透

詳細情報

• CRID: 1390001205258461824
• NII論文ID: 130006594559
• DOI: 10.3208/jgs.13.61
• ISSN: 18806341
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jgs/13/1/13_61/_pdf
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可