「工芸」における「伝統」に関する一考察

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タイトル別名
  • A Study on “Tradition” in “Crafts”
  • 「 コウゲイ 」 ニ オケル 「 デントウ 」 ニ カンスル イチ コウサツ

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抄録

<p>今日の教育は,国際化する社会ゆえ,日本の「伝統」という視点が必要になっている。美術において「伝統」を扱う代表的な分野の一つが工芸といえるが,工芸における「伝統」の解釈は時代背景や制度等により多様である。美術工芸,伝統工芸,産業工芸では,それぞれの方法で「伝統」を守り,「工芸」全体の価値を高め,広げてきたといえる。そして,それらの中に「手仕事の意義の模索」という共通する「連続性」を見いだすことができた。また,「伝統」とは単なる模倣ではなく,時代に即し再解釈を行い,新たな「伝統」を「創造」してきたことによって継承されてきたということを明らかにした。また,「作り手」側だけでなく「使い手」の育成の必要性も示した。本論では,工芸における伝統の解釈について,現代から俯瞰することで明らかにし,今後の工芸分野教育への視座を提示することを目的とした。</p>

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