第4回 先端研究の黎明期はオープン・イノベーションからはじまった

DOI

この論文をさがす

抄録

企業内基礎研究の内製化により,「自前の研究開発が唯一優れる」という企業文化が生じれば,企業の成長性は阻害されるであろう.そのためオープン・イノベーションが注目されている.先端研究の黎明期にはオープン・イノベーションは普通の研究スタイルであったが,「高い取引コスト」という本質的欠陥により,基礎研究の内製化が進んだ歴史がある.オープン・イノベーションは万能の解決策ではなく,その利点・欠点を十分に考慮して運用すべきものである.

収録刊行物

  • ファルマシア

    ファルマシア 54 (4), 348-350, 2018

    公益社団法人 日本薬学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ