大学生における科学的モデルに対する限界性の認識
書誌事項
- タイトル別名
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- University Students’ Cognition of Limit to the Scientific Model
- -肺の呼吸モデルと状態変化の粒子モデルに着目して-
- -Focus on Breathing Model of Pulmonary and Particle Model of Phase Transition-
抄録
大学生における科学的モデルに対する限界性の認識を明らかにするために,肺の呼吸モデルと状態変化の粒子モデルを取り上げ,そのモデルに関する科学概念の理解,モデルの限界,モデルの修正を問う質問紙調査を行った。調査結果から次のような傾向が明らかとなった。①学生にとって馴染みのあるモデルのほうがモデルの限界を指摘できること。②概念誤答者よりも概念正答者のほうがモデルの限界を指摘できること。③そのモデルに関する科学概念に直接関係する限界の指摘(高次の限界指摘)には,モデルの機能に関する言及が多く,直接関係しない限界の指摘(低次の限界指摘)には,モデルの外観に関する言及が多いこと。④モデルの限界が指摘できれば,そのモデルの修正方法を検討するのはそれほど困難ではないこと。
収録刊行物
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- 日本科学教育学会研究会研究報告
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日本科学教育学会研究会研究報告 30 (4), 5-10, 2015
一般社団法人 日本科学教育学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282681085435520
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- NII論文ID
- 130006655867
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- ISSN
- 18824684
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可