子どもの性別が親の政策支持・価値観に与える影響
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- 湯川 志保
- 帝京大学経済学部講師
抄録
<p>本研究は,東京大学社会科学研究所が実施する「東大社研・若年パネル調査(JLPS-Y)」と「東大社研・壮年パネル調査(JLPS-M)」の2007年から2013年のデータを用いて,子どもの性別が親の政策支持や価値観に与える影響について分析を行った.分析の主な結果は以下のとおりである.娘のみを持つ親は,両方の性別の子どもを持つ親もしくは子どものいない人よりも女性の自立を支持するような考えを持つことや性別役割意識に否定的になることが確認された.また,娘のみを持つ父親は両方の性別を持つ父親や子どものいない男性よりも,日本の防衛力や日米安保の強化を支持することが明らかになった.一方,息子のみを持つ母親は,両方の性別の子どもを持つ母親や子どものいない女性よりも雇用政策や学歴といった将来の職や雇用に関わる項目を重要視することが確認された.</p>
収録刊行物
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- 行動経済学
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行動経済学 10 (Special_issue), S33-S36, 2017
行動経済学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205345010560
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- NII論文ID
- 130006697272
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- ISSN
- 21853568
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可