変形カゴメ格子を持つフラストレート系Gd<sub>3</sub>Ru<sub>4</sub>Al<sub>12</sub>の磁気相図

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タイトル別名
  • Magnetic phase diagrams of Gd<sub>3</sub>Ru<sub>4</sub>Al<sub>12</sub> having a distorted kagome lattice

抄録

<p>Gd_3_Ru_4_Al_12_の変形カゴメ格子は変形の度合いが強く、Gdイオンの小さな正三角形を一体の三量体クラスターと考えると、三量体クラスターが形成する三角格子と見ることができる。前回の学会で、この三量体は低温で強磁性的に結合し、S=21/2の合成スピンを作ること、したがってGd_3_Ru_4_Al_12_はS=21/2の三角格子反強磁性体とみなすことができることを報告した。今回、我々はGd_3_Ru_4_Al_12_の磁化、比熱を測定し、磁気相図を決定した。磁気異方性からこのスピン系は基本的にハイゼンベルク型であるが、弱いイジング性を伴っている。モンテカルロによる理論計算ではこのような三角格子反強磁性体の場合、SzとSxyは別々の温度で秩序化するとされている。我々はGd_3_Ru_4_Al_12_でこれに対応すると思われる逐次相転移を確認した。講演では磁気相図の異方性も含め報告する。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282681024627328
  • NII論文ID
    130006708984
  • DOI
    10.11316/jpsgaiyo.72.1.0_1251
  • ISSN
    21890803
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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