FBDDによる新規Type 1 1/2型ITK阻害剤の探索

DOI
  • 直原 彩枝
    塩野義製薬株式会社 創薬化学研究所 フロンティア化学部門
  • 山本 喬彦
    塩野義製薬株式会社 創薬化学研究所 創薬先端化学部門
  • 安尾 和也
    塩野義製薬株式会社 創薬化学研究所 創薬先端化学部門
  • 服部 マキ
    シオノギテクノアドバンスリサーチ株式会社 化合物評価支援 高次評価
  • 鹿野 一也
    塩野義製薬株式会社 創薬化学研究所 疼痛神経化学部門

書誌事項

タイトル別名
  • Discovery of novel ITK Type-1 1/2 inhibitors using fragment-based drug design

抄録

<p>Interleukin-2 inducible tyrosine kinase(ITK)は、T細胞の活性化やTh1、Th2バランスの調節において重要な役割を担っていることから、阻害剤はアレルギー治療薬となることが期待されている。リード化合物は、activation loopがDFG-in型の状態でアロステリックサイトであるback pocketへ伸長しているType 1 1/2型の阻害剤である。ATP結合サイト以外のポケットを利用する阻害剤は、一般に他キナーゼに対して高い選択性を有するが、ITKの上流で機能するlymphocyte-specific protein kinase(LCK)に対する選択性は不十分であった。そこでFBDDのfragment-linkingの手法を応用し、back pocketに作用する部分構造を保持しながら、その他すべての構造を置き換えることにより、広範なキナーゼ選択性を有した新たなリード化合物の創出に着手することとした。その結果、高いキナーゼ選択性を維持しながら、LCK選択性も改善され、ヒンジ結合部位が小型化された新規リード化合物となるType 1 1/2型ITK阻害剤を得ることができた。</p>

収録刊行物

  • MEDCHEM NEWS

    MEDCHEM NEWS 26 (3), 132-137, 2016-08-01

    公益社団法人 日本薬学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001206132122112
  • NII論文ID
    130006731097
  • DOI
    10.14894/medchem.26.3_132
  • ISSN
    24328626
    24328618
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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