FBDDによる新規Type 1 1/2型ITK阻害剤の探索
書誌事項
- タイトル別名
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- Discovery of novel ITK Type-1 1/2 inhibitors using fragment-based drug design
抄録
<p>Interleukin-2 inducible tyrosine kinase(ITK)は、T細胞の活性化やTh1、Th2バランスの調節において重要な役割を担っていることから、阻害剤はアレルギー治療薬となることが期待されている。リード化合物は、activation loopがDFG-in型の状態でアロステリックサイトであるback pocketへ伸長しているType 1 1/2型の阻害剤である。ATP結合サイト以外のポケットを利用する阻害剤は、一般に他キナーゼに対して高い選択性を有するが、ITKの上流で機能するlymphocyte-specific protein kinase(LCK)に対する選択性は不十分であった。そこでFBDDのfragment-linkingの手法を応用し、back pocketに作用する部分構造を保持しながら、その他すべての構造を置き換えることにより、広範なキナーゼ選択性を有した新たなリード化合物の創出に着手することとした。その結果、高いキナーゼ選択性を維持しながら、LCK選択性も改善され、ヒンジ結合部位が小型化された新規リード化合物となるType 1 1/2型ITK阻害剤を得ることができた。</p>
収録刊行物
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- MEDCHEM NEWS
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MEDCHEM NEWS 26 (3), 132-137, 2016-08-01
公益社団法人 日本薬学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001206132122112
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- NII論文ID
- 130006731097
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- ISSN
- 24328626
- 24328618
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可