診断に好塩基球活性化試験が有用であった口腔ダニアナフィラキシーの1例

書誌事項

タイトル別名
  • A CASE OF ORAL MITE ANPHYLAXIS IN WHICH BASOPHIL ACTIVATION TEST WAS USEFUL FOR DIAGNOSIS
  • 症例報告 BATによる口腔ダニアナフィラキシーの診断 診断に好塩基球活性化試験が有用であった口腔ダニアナフィラキシーの1例
  • ショウレイ ホウコク BAT ニ ヨル コウコウ ダニアナフィラキシー ノ シンダン シンダン ニ コウエンキキュウ カッセイカ シケン ガ ユウヨウ デ アッタ コウコウ ダニアナフィラキシー ノ 1レイ

この論文をさがす

抄録

<p>症例は13歳女性.お好み焼きを摂取した1時間後に,咳嗽,呼吸困難が出現し時間外に受診した.問診にて開封後室温で数カ月間保存されたたこ焼き粉で料理されたお好み焼きを摂取したことが分かったため,口腔ダニアナフィラキシー(OMA)を疑い,料理に使用した粉を検鏡したところダニを認め,OMAと診断した.後日,調理に使用したダニ混入粉を用いて好塩基球活性化試験(BAT)を施行したところ,ダニ混入粉の刺激で強い好塩基球活性を認めた.一方,コントロールとして用いたダニ感作のない健常人の検体では,ダニ混入粉で刺激しても好塩基球活性化は認められず,非特異的な反応は否定できた.BATは,特異度・感度が十分に検討されておらず標準化が困難で,いまだ保険未収載の検査ではあるが,今回のような確定診断に経口負荷試験ができないケースでは,補助診断として有用な代替ツールであると考え報告した.</p>

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 67 (3), 219-223, 2018

    一般社団法人 日本アレルギー学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ