非溶媒中での撹拌操作にともなうカリミョウバン結晶の摩耗微結晶生成量と母結晶摩滅量の定量化法の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Generation Rate Measurement Method for Attrition Crystal Fragments and Abraded Volume of Potassium Alum in a Stirred Vessel Filled with Anti-Solvent
  • ヒヨウバイ チュウ デ ノ カクハン ソウサ ニ トモナウ カリミョウバン ケッショウ ノ マモウ ビケッショウ セイセイリョウ ト ハハ ケッショウ マメツリョウ ノ テイリョウカホウ ノ ケントウ

この論文をさがす

抄録

<p>撹拌槽型晶析装置では,母結晶が撹拌羽根に衝突することにより母結晶の角が削れ,大量の摩耗微結晶が生成される.本研究では,カリミョウバンの単結晶をモデル結晶として,シリコーンオイル中で撹拌した際に生成される摩耗微結晶の個数と粒径分布を,SEM画像にもとづいて定量化する手法について検討した.あわせて,母結晶の角が削られた程度を,正八面体形状のカリミョウバン母結晶の稜の長さの経時変化にもとづいて算出し,摩耗微結晶の累積生成体積と母結晶の摩滅体積の収支を確認した.撹拌翼回転数ごとに摩耗微結晶生成速度ならびに母結晶の摩滅体積比率の経時変化をそれぞれ測定し,いずれも撹拌開始直後に急増し,約40 h後には傾きが緩やかになる傾向を示した.また,母結晶の角の摩滅が進行し摩滅体積比率が1%になると,摩耗微結晶生成速度は数十分の一に大幅に減少することを明らかにした.</p>

収録刊行物

  • 化学工学論文集

    化学工学論文集 44 (3), 147-152, 2018-05-20

    公益社団法人 化学工学会

参考文献 (4)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ