NMRによる実践的な農業メタボロミクス研究に向けて

  • 関山 恭代
    農業・食品産業技術総合研究機構食品研究部門
  • 池田 成志
    農業・食品産業技術総合研究機構北海道農業研究センター
  • 冨田 理
    農業・食品産業技術総合研究機構食品研究部門

書誌事項

タイトル別名
  • Proposal for Practical Application of Field Metabolomics
  • NMRによる実践的な農業メタボロミクス研究に向けて : 生産現場から生まれる成分多様性を見るために
  • NMR ニ ヨル ジッセンテキ ナ ノウギョウ メタボロミクス ケンキュウ ニ ムケテ : セイサン ゲンバ カラ ウマレル セイブン タヨウセイ オ ミル タメニ
  • 生産現場から生まれる成分多様性を見るために

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抄録

<p>農産物や食品に含まれる成分の多様性は、栽培現場から食卓に至るまでの環境の多様性を反映して変化し,ヒトの健康やヒトを取り巻く生態系の物質循環にも影響すると考えられる.メタボロミクスはサンプル中の成分多様性を包括的に検出するために有効な手段であり,分析機器の性能の向上や解析技術の発展に伴って,かつては曖昧な部分もあった成分多様性の概観をより高感度・高解像度で捉えることが可能になった.今後は,農業・食品産業現場の試料を対象としたメタボロミクスの需要がさらに増すと期待できる.本稿では,農業・栽培を中心に,現場関係者と連携したメタボロミクスを実施するにあたって必要と思われる確認事項を提案し,NMRによる農業メタボロミクスの実施例を紹介し,今後の展望を議論したい.</p>

収録刊行物

  • 化学と生物

    化学と生物 55 (6), 392-399, 2017-05-20

    公益社団法人 日本農芸化学会

参考文献 (22)*注記

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