再生地盤材料としての破砕コンクリートの工学的性質

• 平川 大貴

  中央大学 理工学部都市環境学科

• 荒木 裕行

  中央大学 理工学部都市環境学科

書誌事項

タイトル別名

• ENGINEERING PROPERTIES OF CRUSHED CONCRETE AGGREGATE AS A POTENTIAL RECYCLED GEOMATERIAL

抄録

地盤材料としての破砕コンクリートの活用方法の検討に向けて，基本的な工学的性質を把握することを目的に種々の室内試験と科学的検討を行った．市販の2種類の破砕コンクリートを用い，物理的性質，化学的性質，環境性能および強度変形特性を調べるとともに，土構造物の構造部材としての適否を同粒度の自然由来の粒度調整砕石と比較・考察した．破砕コンクリートには，粒子の一部を構成するセメント硬化体に起因して，六価クロムの溶出の可能性，再固化の有無，締固め後においても乾燥密度が低い，という特性がある．強度変形特性については，締め固めた破砕コンクリートは未水和セメント粒子が残存していない状態でも自然由来の粒度調整砕石と大差はなく，残存している場合は水和反応によって更に高いせん断強度を有する．

収録刊行物

• 土木学会論文集C（地圏工学）

  土木学会論文集C（地圏工学） 74 (2), 192-201, 2018

  公益社団法人 土木学会

キーワード

• crushed concrete aggregate
• physical properties
• unhydrated cement
• hexavalent chromium
• mechanical properties

詳細情報

• CRID: 1390001205357167104
• NII論文ID: 130006743006
• DOI: 10.2208/jscejge.74.192
• ISSN: 21856516
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jscejge/74/2/74_192/_pdf
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可