液胞/リソソーム膜を介したアミノ酸輸送の分子機構

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タイトル別名
  • The Molecular Machinery of Amino Acid Transport across the Vacuolar/Lysosomal Membrane
  • エキホウ/リソソームマク オ カイシタ アミノサン ユソウ ノ ブンシ キコウ

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抄録

真核微生物の細胞内に発達する液胞はアミノ酸を能動的に取り込み蓄積するとともに,動物リソソーム同様,その内腔へと輸送されたタンパク質を分解しアミノ酸を生じる.これらアミノ酸は栄養飢餓条件で速やかにサイトゾルへと排出され新規タンパク質合成へと再利用される.液胞/リソソーム膜のアミノ酸トランスポーターは細胞内アミノ酸濃度の好適化に機能すると考えられ,その改変により有用微生物の育種,農作物の栄養価および収量の向上や病原性真菌の駆除/感染予防などへの応用が期待される.本稿ではこれまで同定された液胞/リソソームアミノ酸トランスポーターについて解説するとともに,その生理機能および調節機構について最近の知見を紹介する.

収録刊行物

  • 化学と生物

    化学と生物 54 (5), 324-334, 2016

    公益社団法人 日本農芸化学会

参考文献 (44)*注記

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