A Case of Pulmonary Embolism during the Surgery of Rectal Cancer Complicated by Femoral Vein Thrombus

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  • 下大静脈フィルター留置のうえ直腸癌手術を行った肺塞栓症の1例
  • Successful Prevention by Insertion of an Inferior Vena Cava Filter before Re-operation

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Abstract

症例は62歳女性。下血を主訴に来院。精査にて直腸癌と診断。開腹手術を施行したが, 手術開始から15分後突然, 血圧低下と低酸素血症が起こり改善しないため肺塞栓症を疑い, 手術を中止した。造影CT検査で右肺動脈に血栓が疑われたためヘパリンの投与による抗凝固療法を施行したところ, 血圧低下と低酸素血症は改善した。その後の肺動脈造影検査では, 肺動脈および下大静脈に明らかな血栓は認めず, 肺血流シンチグラムでも血流欠損部位を認めなかったが, 両下肢の造影CT検査で, 左大腿静脈に血栓を認めた。再発予防的治療として下大静脈フィルターを挿入ののち再手術に臨み, なんら合併症なく手術を施行できた。深部静脈血栓の存在が認められ肺塞栓を起こす可能性のある症例では, 下大静脈フィルターを挿入することは有効な手段と考えられた。

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