高齢者 (75歳以上) 腹部緊急手術症例の検討 Abdominal Emergency Surgery for Elderly Patients

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近年, 社会の高齢化とともに高齢者腹部緊急手術症例が増加している。今回われわれは当科における高齢者腹部緊急手術症例の臨床的特徴について検討を行った。過去10年間の当科における75歳以上腹部緊急手術症例53例を対象とした。原疾患ではイレウス (18例), 虫垂炎 (8例), 消化管穿孔 (7例) を多く認めた。併存基礎疾患は高血圧, 循環器疾患が最も多く, 次いで呼吸器疾患, 糖尿病の順であった。術後合併症では呼吸不全や肺炎などの呼吸器疾患が最も多く, 次いで創部感染, せん妄状態の順であった。死亡8症例 (15%) の原疾患は消化管穿孔が最も多く, 1例を除いて術前Physical Statusは3以上で, 直接死因は感染に起因したMOFが多かった。また, 術前ショック合併例の50%が死亡しており, 周術期管理におけるショック治療および感染症対策が重要であると考えられた。

Journal

  • Nihon Gekakei Rengo Gakkaishi (Journal of Japanese College of Surgeons)

    Nihon Gekakei Rengo Gakkaishi (Journal of Japanese College of Surgeons) 24(5), 761-765, 1999

    Japanese College of Surgeons

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