推論の誤り尺度(TES)の妥当性と信頼性の検討―看護師を対象にして―

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タイトル別名
  • Validity and Reliability of Thinking Errors Scale (TES); For Nurses
  • スイロン ノ アヤマリ シャクド(TES)ノ ダトウセイ ト シンライセイ ノ ケントウ : カンゴシ オ タイショウ ニ シテ

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抄録

<p>抑うつに関連する認知的要因に推論の誤りがあるが,推論の誤りを測定する尺度の妥当性の検討は十分ではない.本研究目的は,推論の誤り尺度(TES: Thinking Errors Scale)の妥当性と信頼性の検討を行うことである.看護師553名を分析対象にTESの探索的因子分析から抽出した2因子を「自己への帰属」,「分別思考」と命名し,2因子斜交モデルを措定後,確証的因子分析で因子構造妥当性を検討した(CFI: 0.944, RMSEA: 0.098).次に外的基準との関連からTESの構成概念妥当性を検討した結果,データへの適合は良好であった(CFI: 0.970, RMSEA: 0.047). Cronbachα係数は「自己への帰属」因子が0.905,「分別思考」因子が0.853であった.看護師の抑うつへの認知行動療法を実践する場合,「自己への帰属」と「分別思考」に介入することの必要性が示唆された.</p>

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