学齢児の認知機能に対する注意力の影響

• 水戸 陽子

  北里大学医療衛生学部

• 鈴木 牧彦

  北里大学一般教育学部

• 石坂 郁代

  北里大学医療衛生学部

書誌事項

タイトル別名

• Influence of Attention on Cognitive Function of School-Aged Children

抄録

学齢児の認知機能と，選択性注意，持続性注意，注意の切替/コントロールに加え，受動性注意と能動性注意を含む注意の下位機能の評価を行い，その関係性を考察した．通常学級在籍の小学2・4・6年生計60名を対象に，包括的注意力検査test of everyday attention for children（TEA-Ch）のほか，continuous performance test（CPT）課題，認知能力の検査を実施した．各検査の標準得点間の相関分析の結果，各認知能力の課題と各注意機能の課題との間に有意な相関を認め，検査課題が必要とする認知機能によって，関連する注意機能が異なることが示唆された．また，視知覚認知課題とCPT課題の見逃し率との間，記憶課題とお手付き率との間に有意な相関を認め，視知覚認知と受動性注意，記憶能力と能動性注意に関連性が認められた．

収録刊行物

• 音声言語医学

  音声言語医学 58 (2), 127-134, 2017

  日本音声言語医学会

キーワード

• continuous performance test
• 注意機能
• 受動性注意
• 能動性注意

詳細情報

• CRID: 1390001204901117568
• NII論文ID: 130006865581
• DOI: 10.5112/jjlp.58.127
• ISSN: 18843646
• ISSN: 00302813
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjlp/58/2/58_127/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2017275433
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可