カンボジアにおけるトビイロウンカの殺虫剤感受性の現状

DOI Web Site 参考文献14件 オープンアクセス
  • 松川 みずき
    Graduate School of Bioagricultural Sciences, Nagoya University
  • 伊藤 香純
    International Cooperation Center for Agricultural Education, Nagoya University
  • 川北 一人
    Graduate School of Bioagricultural Sciences, Nagoya University
  • 田中 利治
    Nagoya University Asian Satellite Campuses Institute

書誌事項

タイトル別名
  • Current status of insecticide susceptibility in the brown planthopper in Cambodia

抄録

<p>開発途上国の農村部において,農薬の利用状況やその効果について情報が非常に少ない.カンボジア農村部における殺虫剤の利用状況を明らかにするために,農家によって使用された製品および小売店で販売されていた製品のラベルに記載された成分を調べた.アバメクチン,エマメクチンベンゾエート,シペルメトリン,クロルピリホスを含む製品が小売店および農家ともに多く確認された.また,2015年においてカンボジア国内の3か所から採集したトビイロウンカを用いて,12種類の殺虫成分に対する感受性を調べた.10種類の成分に対しては地域ごとに異なる感受性を示したが,アバメクチンとシペルメトリンに対しては3か所すべての個体群が高い感受性を示した.以上のことから,農家は効果のある殺虫成分が含まれる殺虫剤を選択し,使用する傾向があることがわかった.</p>

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参考文献 (14)*注記

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