腎移植350例の経験

  • 高橋 公太
    東京女子医科大学腎臓病総合医療センター外科泌尿器科
  • 太田 和夫
    東京女子医科大学腎臓病総合医療センター外科泌尿器科
  • 東間 紘
    東京女子医科大学腎臓病総合医療センター外科泌尿器科
  • 寺岡 慧
    東京女子医科大学腎臓病総合医療センター外科泌尿器科
  • 渕之上 昌平
    東京女子医科大学腎臓病総合医療センター外科泌尿器科
  • 八木沢 隆
    東京女子医科大学腎臓病総合医療センター外科泌尿器科
  • 本田 宏
    東京女子医科大学腎臓病総合医療センター外科泌尿器科
  • 山下 賀正
    東京女子医科大学腎臓病総合医療センター外科泌尿器科
  • 奥村 俊子
    東京女子医科大学腎臓病総合医療センター外科泌尿器科
  • 中沢 速和
    東京女子医科大学腎臓病総合医療センター外科泌尿器科
  • 合谷 信行
    東京女子医科大学腎臓病総合医療センター外科泌尿器科
  • 石田 美久
    東京女子医科大学腎臓病総合医療センター外科泌尿器科
  • 安尾 美年子
    東京女子医科大学腎臓病総合医療センター外科泌尿器科
  • 早坂 勇太郎
    東京女子医科大学腎臓病総合医療センター外科泌尿器科
  • 伊藤 克己
    東京女子医科大学腎臓病総合医療センター外科泌尿器科
  • 吉田 美喜子
    東京女子医科大学腎臓病総合医療センター外科泌尿器科
  • 阿岸 鉄三
    東京女子医科大学腎臓病総合医療センター外科泌尿器科

書誌事項

タイトル別名
  • EXPERIENCE OF KIDNEY TRANSPLANTATION IN 350 PATIENTS

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抄録

当センターでは, 1971年6月より1985年6月までに349例のレシピエントに353回の腎移植を施行した. 症例数は年々増加しており昨年は87例に達した. これらの症例のうち260例 (73%) が生体腎移植であり, 残りの93例 (27%) が死体腎移植であった.<br>今回は, これらの症例を ciclosporin 群 (193例) と azathioprine 群 (160例) にわけ, cumulative life table 法に基づいて, 腎移植の成績を求めた.<br>生体腎移植において, 2年生存率は ciclosporin 群で95%, azathioprine 群で94%であったが, 2年生着率は ciclosporin 群で92%, azathioprine 群で69%と, 前群が後群より危険率p<0.001の有意差で良好な成績を示した.<br>死体腎移植において, 2年生存率は ciclosporin 群で100%, azathioprine 群で82%と後群では低下した. さらに生着率においては, 前群が80%, 後群が31%で前群が危険率p<0.001の有意差で良好な成績を示した.<br>これらの成績より, ciclosporin は副作用に十分注意しながら使用すれば, 有効な免疫抑制剤である.

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被引用文献 (1)*注記

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