鉄道利用者に着目した捕捉フロー最大化問題

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書誌事項

タイトル別名
  • Flow capturing location problem for railway passengers
  • A case study of JR Yamanote Line
  • JR山手線を事例として

抄録

Hodgsonによって提案された捕捉フロー最大化問題は,移動経路上で施設を利用可能な需要を最大化するように定められた個数の施設を配置する問題である.本稿では鉄道利用者に着目し,意思決定者が需要獲得力と設置コストの異なる二種類の施設を配置可能な状況を仮定し,総資金制約のもとで各施設の組み合わせとその配置を同時に決定する問題を提案する.鉄道利用者にとって,起点駅と終点駅にある施設はアクセルが容易であるが,途中通過駅にある施設を利用するためには途中下車が必要であるため大きなコストが発生する.これを抽象的に捉え,小施設は配置された駅を起点駅または終点駅とするフローのみを捕捉可能であり,大施設は配置された駅を移動経路に含むフローを捕捉可能であると仮定する.提案モデルを現実の山手線上の流動データに適用し,最適配置結果を詳しく分析する.また山手線上のOD表を用いて捕捉フローを可視化し解の特徴を分析する.さらに両者を組み合わせて配置可能な場合には,同一資金で一方のみを最適に配置する場合よりも多くのフローを捕捉可能なケースを示す.

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 45 (0), 25-25, 2010

    公益社団法人 日本都市計画学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680500791808
  • NII論文ID
    130006948383
  • DOI
    10.11361/cpij1.45.0.25.0
  • ISSN
    1348284X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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