照度の違いが運動時の生理反応、主観的運動感覚に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Effect of different illumination on physiological responses and perceived exertion during exercise

抄録

【目的】健康づくり運動は、日中だけでなく、夜間、あるいは薄暮環境で実施されることが少なくない。このような照度環境の違いが運動時の生理的反応や主観的運動感覚に影響するかどうか検討した。【方法】健康な成人13名を対象とし、25 lx(暗条件)、180 lx(対照条件)、2300 lx(明条件)の照度で最高酸素摂取量の60_%_強度、20分間の自転車運動を実施し、心拍数、酸素摂取量、主観的運動強度(RPE)、脚の疲労感覚(LFS)を5分毎に測定した。RPEは6-20段階の、LFSは0-10段階の尺度を用いた。【結果と考察】心拍数、酸素摂取量は運動で高まったが、照度の違いによる影響は認められなかった。RPE、LFSは運動経過とともに高まり、それぞれ12.0「楽である」から14.6「きつい」、1.0「疲れを感じる」から4.3「かなり疲れた」の範囲で評価された。異なる照度での運動感覚に差が認められ、暗条件のRPE、LFSは対照条件に比べて、それぞれ0.78-1.03、0.61-0.98ポイント上昇した。明条件は5分目のLFSを除いて対照条件との差は認められなかった。【結論】運動時の生理反応に対し照度の違いは影響しないが、主観的運動感覚に対し影響する。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680526984576
  • NII論文ID
    130006954171
  • DOI
    10.11515/ieijac.39.0.88.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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