A study on the institution, activity and life of an after school in Sweden

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  • スウェーデンにおける小学生の放課後の居場所と生活

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目的:我が国では女性の社会進出に伴い、小学生の放課後の居場所として学童保育の需要が年々高まっている。学童保育を必要とする児童が過半数を占める時代に至り、今後は「放課後子どもプラン」をはじめ、学童保育児童とそれ以外の児童の状況も考慮された総合的な放課後施策のあり方が検討されるべきであると考えられる。以上の背景を踏まえ、本研究では女性の就労率が極めて高いスウェーデンを対象とし、そこでの小学生の放課後の居場所と生活について、その現状を把握することを目的とする。<BR> 方法:スウェーデンストックホルム県、ウプサラ県を対象とし、計3か所のコミューン(市)担当課への聞き取り調査、4か所の現地視察を行った。また、学校庁、ストックホルム大学からの聞き取り調査も実施した(2009年9月)。<BR> 結果:スウェーデンでは学童保育として「余暇ホーム」「公開余暇活動センター」「家庭保育室」の三つの形態があった。コミューンによって制度の違いがあったが、主に余暇ホームは低学年の児童で希望する者、公開余暇活動センターは高学年で希望する者が利用できる場となっていた。また、高学年から主に中高生を対象としたリクリエーション施設として「余暇ガーデン」が設置されているところも多かった。<BR>日本のように保護者の就労の有無で、居場所・事業が区分されるわけではなく、発達年齢により居場所が提供され、必要とする児童が利用できる仕組みが取られている実態が把握できた。また特に余暇ホームでは、大学の余暇教育士養成課程を修了した、専門性をもった指導員が中心となって居場所を作り出している点も特徴的であった。

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390001205557139840
  • NII Article ID
    130006955305
  • DOI
    10.11428/kasei.62.0.150.0
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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