縞柄の諸要因が服装の視覚的評価に及ぼす影響 Effect of Striped Pattern on Visual Evaluation of Clothes

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抄録

目的 若年女性の痩身願望が強い中、ファッション誌などにおいてはスリムに見える柄として縞柄を取り上げ、諸説が展開されているが、それらの説は一様とは言い難い。縞柄は、平面図形ではヘルムホルツの分割の錯視として有名であり、多々検討されているが、実際の被服としては、客観的評価が難しいためほとんど研究されていない。そこで本研究ではCGを利用し、縞方向や縞幅などの諸因子が視覚評価に及ぼす影響について検討した。方法 織物設計ソフトを使用し、縞方向、縞幅、縞割合、明度差の異なる縞柄サンプルを作成した。次にバーチャルファッションコーディネートソフトを利用し、作成した縞柄をワンピースとして、9YTのマネキンに着装させ36種の評価試料を作成した。評価は19_から_20歳の女性104名を被験者とし、作成した試料について、「細く見える」、「長く見える」、「好ましい」の3項目について順位評価を行った。得られた評価についてクラスター分析、数量化_I_類などにより、要因の分析を行った。結果 縞幅が細くなるにつれて、また横縞より縦縞の方が着装シルエットが細く長く見え、縞幅の黒の割合が多く、縞の明度差の大きいものが好ましく見える傾向にあることがわかった。また、数量化_I_類により、「細く見える」は縞幅、「長く見える」は縞方向、「好ましい」は縞幅の割合が着装評価を決定する主要因であることが明らかになった。さらに、各項目についてクラスター分析を行った結果、「細く見える」は3、「長く見える」、「好ましい」は2グループに分けることができた。詳しくみると、縦縞より横縞が細く見える少数グループが存在するなど、着装評価に影響を与える要因は各グループで異なることが認められた。

収録刊行物

  • 一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集

    一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集 58(0), 252-252, 2006

    一般社団法人 日本家政学会

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